歯についた黄ばみやたばこのヤニなどは、いつもの歯磨きでは落としにくいのが現状です。芸能人のような白く輝く歯に憧れる人も多いですが、実際ホワイトニングを受けるとなると、一体どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
今回は、ホワイトニングの料金相場や自身に見合ったホワイトニングの受け方等について紹介します。
歯科医院でホワイトニングを受けたいと思いながらも、通常の治療と比較するとかなり高額なことに驚きますよね。そもそも、ホワイトニングは健康保険がきかない自由診療です。保険の対象となる行為は、一般的な虫歯の治療などに限られており、ホワイトニングなどの審美治療は含まれていないからです。
加えて、有資格者である歯科医師が行うこともあり、自由に料金を設定できるので、薬剤や使用する機械によっても値段が異なります。ですので、手軽に行いたいというのであれば、詳細や相場事情をよく確認してから歯科医院を選ぶとよいでしょう。
ホワイトニングは次の4種類に分けられます。オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、セルフホワイトニング、デュアルホワイトニングです。各々施術方法が違うので、価格が異なってきます。まず、オフィスホワイトニングは、歯の状況をチェックすることからホワイトニングに至るまで、歯科医院で完結する方法です。
その時、高濃度の薬剤や本格的な機械を用いてケアを施すので、短期間で歯を白くするメリットがあります。また、従来の歯より白くすることも可能ですが、定期的な通院が必要です。相場は、1回1万円から7万円ほど、施術は30分から1時間くらいかかります。
ホームホワイトニングは、あらかじめ歯科医院で用意してくれたマウスピースに自身で薬剤を塗り、装着するというホワイトニングです。マウスピースを装着する時間は、1日2時間にも満たないので、仕事をしたり学校のある日でも特に問題はないでしょう。
ただ、効果を感じられるまでに、早くとも2週間前後かかってしまいます。ちなみに、相場はマウスピースを作るのに1万5千円から4万円ほど、薬剤(1週間分)が5千円ほどです。
効果が表れるまでに2週間かかるとすれば、トータル2万5千円から5万円はかかる計算になります。
セルフホワイトニングは、セルフ(自身)でホワイトニングする方法です。市販の歯磨き粉を使って自宅でケアするか、クリニックに行きケアする2種類の方法があります。自宅でのセルフホワイトニングは、市販のホワイトニング専門の歯磨き粉や、マウスウォッシュなどを自身で買ってケアします。
価格は、品物によってばらつきがありますが、高くても数千円ほどで済みます。クリニックでのセルフホワイトニングは、ホワイトニング溶液とLEDライトを用いて、ホワイトニングを行う方法です。1回30分ほどの施術ですが、LEDの光の照射を5回ほど繰り返します。
ただ、クリニックに出向いても、クリニックのスタッフが施術することはできません。クリニックにある溶液などを使用し、スタッフの説明を聞き自身でケアします。また、クリニックでは、歯科医院で使う漂白効果のある過酸化水素は扱っていないので、従来の歯の白さに近づけるようなクリーニング法になります。
クリニックでの相場は、1回3千円から5千円ほどです。
最後のデュアルホワイトニングは、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを組み合わせる方法です。歯科医院での薬剤を用いたホワイトニングを施してもらってから、マウスピースを装着しながら白さを深めていきます。
歯科医と自宅の処置を併用して行っていくため、高い効果を実感しやすいですが、トータル5万円から10万円ほどかかる計算になります。場合によっては、1万円を超えることもあります。
「ホワイトニングは自宅でもできる!マウスピースを使った方法をご紹介!」
ホワイトニングを選ぶ時のポイントの一つ目は、施術期間とメンテナンスも含めたトータル予算です。強い薬剤を使うオフィスホワイトニングは効果が早く表れますが、ホームホワイトニングやセルフホワイトニングは効果が表れるまでに相応の時間がかかります。
逆に、価格の安さを重視するのであれば、セルフホワイトニングがよいでしょう。また、歯をどの程度白くするのか、歯の白さを長時間キープできるのかなど、価格と効果がマッチしているかどうかを考慮する必要もあります。
さらに、ホワイトニングをすることで歯が白くなった後、歯の白さを長く保つためのメンテナンスにもお金がかかります。あらかじめ、メンテナンス費用も頭に入れておく必要もあります。次は、歯の具合や色、ホワイトニングの効果です。
元々歯が黄ばんでいたり歯石がひどいと、ホワイトニングをする時間が余分にかかってしまいます。そのような時は、コストパフォーマンスのよいオフィスホワイトニングではなく、徐々に歯を白くしていくホームホワイトニングを選ぶとよいでしょう。
ただ、歯の白さを際立たせたいのであれば、ホームホワイトニングだけでは処置しにくい面もあるので、即効性と持続性のあるデュアルホワイトニングを検討することもよいでしょう。ちなみに、歯列矯正をしていたり、歯並びがあまりよくないと、マウスピースを装着できないことがあります。
歯科医と相談しながら、オフィスホワイトニングや別の方法を選択する方法もありますよね。最後は、歯のしみ方や痛みで選ぶ方法です。オフィスホワイトニングは、濃度の高い薬剤を使用するので、歯がしみたり痛みを感じやすくなることがあります。
ただ、一過性のものなので、ホワイトニングが終わる頃には治まります。また、ホームホワイトニングでは、マウスピースに塗った薬剤が原因で歯がしみる人もいます。ちなみに、セルフホワイトニングは即効性はありませんが、痛みを感じることはほとんどありません。
ですので、歯がよくしみたり知覚過敏になりやすい人は、セルフホワイトニングを検討することもよいでしょう。
ホワイトニングは4つの施術タイプで、効果を実感できるまでの時間などが異なります。いつまでに白く仕上げたいのか、どの程度白くしたいのかをあらかじめ把握しておくことで、自分にふさわしい施術方法を見つけられるといいですよね。
また、相場と自身の予算を考慮すると共に、施術後のモチベーションも上手く保っていきたいですね。